米軍特殊部隊の派遣を検討、キーウの米大使館警護で

(CNN) バイデン米政権がウクライナ首都キーウ(キエフ)の米大使館の警護支援を目的として、米軍特殊部隊を派遣する検討を始めていることがわかった。複数の米当局者がCNNに語った。
検討はごく初期の段階で、提案が決定のためバイデン大統領に提示されたことはないという。
キーウの米大使館は先週再開し、国務省の外交警備担当者が限られた人数で警護している。職員の人数が増えた場合の警護増強の必要性や、特殊部隊が適任かについて検討が進んでいる。

米紙ウォールストリート・ジャーナルがこの件を最初に報じた。
米海兵隊は世界中で米大使館の警護に当たっている。だがウクライナでの不確実な安全保障環境に照らすと、追加部隊なしでキーウに通常の海兵隊警護要員を配置するのは適当でない可能性があるとの認識が広まっている。

ただ、バイデン氏が米軍はウクライナで戦わないと公言しているため、キーウへの派遣が米国による事態悪化と受け止められる可能性がある点で懸念が生じうるという。
特殊部隊がウクライナ入りすれば、危機発生時には部隊と大使館職員を早急に退避させる手段の確保が必要となる。現時点では車か鉄道で国境に移動する方法のみだ。

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