「死ね」趣旨ツイート 日弁連「下品だが表現の自由」と処分取り消し

 ツイッターに「死ね」という趣旨の投稿をしたとして、大阪弁護士会所属の男性弁護士(35)に同会が下した懲戒処分について、日本弁護士連合会が取り消しを決定した。17日付。

 男性は2019~20年、ツイッターに「弁護士に金払わなくて平気な奴は人殺しと同じだよ」「弁護士費用を踏み倒す奴はタヒね!」などと投稿した。「タヒ」は横に並べると「死」と読めるネットスラングで、大阪弁護士会は21年3月、投稿が品位を損なうとして、戒告の懲戒処分とした。男性は処分を不服として日弁連の懲戒委員会に審査請求していた。

 日弁連は「弁護士報酬を踏み倒す依頼者は許されないという意見自体は妥当」と指摘。「軽薄で下品な表現だが、私的な発言は表現の自由の対象として広く許されるべきだ」と判断し、処分を取り消した。男性は取材に「妥当な結論だと思っている」と語った。
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