現在開催中のテニス四大大会「全仏オープン」で発生した“ある事件”が物議を醸している。

事の発端は現地時間5月26日に行なわれた女子シングルス2回戦でのこと。
世界31位のエカテリーナ・アレクサンドロワ(ロシア)と対戦した同63位のイリーナ・ベグ(ルーマニア)は第1セットをタイブレークの接戦の末に失うも、第2セットを取り返してセットオールに持ち込む。
だが、ファイナルセットでは第2ゲームで自身のミスからアレクサンドロワに先にブレークを許してしまう苦しい展開に。

そしてアレクサンドロワのサービスゲームとなった第3ゲームの1ポイント目、バックハンドがアウトとなって15-0とポイントを先行されると、ベグはラケットを代えにベンチに戻ろうとした。

その際にベグはプレーがうまくいかないことへの苛立ちからラケットをベンチに向かって投げつけたのだが、そのラケットがベンチの上で大きく跳ね、観客席に座っていた小さな子どもの元に飛んで行ってしまったのだ。

スペインのテニス専門メディア『Punto de Break』によると、跳ねたラケットは子どもの身体を直撃し、その子は泣き出してしまったという。

 これを見ていたスーパーバイザーと主審が協議を行なう事態に発展したものの、ベグは警告を受けるにとどまり、試合はそのまま続行された。
最終的にこの対決はベグが6-7(3)、6-3、6―4の逆転勝利を収め、3回戦進出を果たした。

https://news.yahoo.co.jp/articles/862def4199d8b7bcea1e557dc2527364a9ff0cef