日本人と同様に乳糖不耐症の人が多い中国で実施された大規模かつ長期的な調査により、乳製品の摂取量とがんのリスクの間には関連性があることが分かりました。

イギリス・オックスフォード大学ナフィールドカレッジや中国・北京大学の研究者らで構成された研究チームは、中国カドリーバイオバンク(CKB)に登録された人を対象に、食生活とがんの発生率の関連性を調べる研究を行いました。

データを分析した結果、「乳製品を週1回以上定期的に摂取している人は肝臓がんと乳がんの発症リスクが有意に高い」ことが分かりました。具体的には、1日当たりの乳製品の摂取量が50g増えるごとに肝臓がんは12%、肝臓がんは17%増加していたとのこと。また、それほど有意ではないながらも、リンパ腫のリスク上昇との関連性も見られました。一方、肝臓がんと乳がん以外に、分析対象としたがんの中で乳製品と関連性があるものはありませんでした。
https://gigazine.net/news/20220528-dairy-products-linked-cancer/