https://news.yahoo.co.jp/articles/4d38dfdca3aab50ec51ddbe65e7d25e0d6af16f8

結婚後に親と同居する、いわゆる二世帯家族、三世帯家族の数は年々減少しているようだ。
これにはさまざまな要因があるが、もっとも大きいのは個人の自由やプライベートが尊重されるようになった意識の変化。
自分の親と暮らすのもストレスがあるのに、他人の親となるともう論外。封建的な家族観が崩れ去った今、
親との同居を選ぶのはよほど奇特な人か、やむにやまれぬ事情を抱える人だと言っていいだろう。
そんな中、SNS上では義理の親と同居する苦しみについて紹介するアカウントが大きな注目を集めている。

「お酒を飲まないタバコも吸わない浮気もしない飲みにも行かない私や子どもを大事に思ってくれて給料も全部入れてくれる。でも同居させた。
これだけでプラマイ、マイナス。なんなら離婚も頭をよぎったよね。それが同居ですわ。」
とその思いを包み隠さずを吐露するのはやすちんさん(@yasuchinchi)。

SNSユーザー達からは
「本当にその通りだと思います。(しかも我が家は飲みに出て家庭放置気味)同居介護終わりましたが、プラスマイナス、マイナスのまま元に戻る事は一生ないです。
同居ってそういう事ですよね」
「うちもマイナス もう、プラスになる事は一生ない」
など数々の共感の声が寄せられている。

やすちんさんにお話を聞いた。
――やすちんさんが義理のご両親と同居された経緯をお聞かせください。
やすちん:義母が亡くなり、金銭面でも生活力の面でも義父一人で暮らせないということになり、長男である夫が古い義実家を建て替えて同居することになりました。
義父は経済モラハラというのでしょうか、60歳で隠居した後は義母に掛け持ちでパートをさせて家のローンの支払いや自分の遊ぶお金を出させていました。
そんなことをすべて知ったのは同居してからでした。

――義両親のお人柄についてお聞かせください。
やすちん:義母は優しく働き者の印象でしたが、働き詰めで癌が見つかったときには余命3週間と言われて60代後半で亡くなりました。
義父は調子よく話を盛って自分が中心にいないと気が済まない人。お金に汚く嘘をつくことも多いです。

――義理のお父さんと同居されてみていかがでしたか?
やすちん:私は海外へひとり旅をしたり旅先で知り合った方のお宅にお世話になったりすることが平気なタイプだったので、他人と暮らすことに抵抗が無い方だと自分で思っていました。
だけどダメでした。義父の性格や態度はとても受け入れられず、それと毎日接するということはとんでもないストレスでした。
嫌いな人間の入った後のお風呂に気持ち悪くて浸かれず、いつもシャワーで済ませていました。口を聞くのも嫌で何も話さなくなり、しまいにはお互いに挨拶すらしなくなりました。
自分にこんな面があるとは自分でも信じられませんでした。

――同居を解消した経緯をお聞かせください。
やすちん:義父が病気で入院して介護がはじまることになり、「私にはこれ以上無理です子どもと出ていきます」とこれまでの心情を伝えて夫の前で泣きました。
夫には独身の妹がいるのですが、そちらに頼んでくれて今は義父はそこで暮らしています。ただ緊急避難的な対応なので完全に同居解消ではないのですが、
私は二度と一緒に暮らすつもりはありません。同居生活は4年、離れて暮らして3年目になります。結果的に義父の病気は良くなり、
今は介護は必要ない状態ですが一緒に生活していることが苦痛だったので、離れられるきっかけになったのでよかったです。
もしコロナ禍で一緒に暮らしていたと思うと…ちょっと自分がどうなっていたかわかりません。

――これまでのSNSの反響についてご感想をお聞かせください。

やすちん:同居関連のツイートは何度かバズったことがあるのですが、みなさん関心があるのだなと感じてうれしいです。

ネットやメディアなどで同居をすすめる方向の記事やコンテンツを見かけて「これ書いた人は経験が無いんだろうな…」とがっかりすることもあるので、
SNSで共感してくれる人がいると同志を得たような心強い気持ちになります。