――虎と一緒のカレンダーですね。

上坂 虎絞めたり、裸で川渡ったり。私は強い指導者ですということを、たとえ字が読めない国民にもイメージで鮮烈に伝えている。対外的には21世紀的な強めの外交もなさっている。あまりプーチン万歳をするわけにもいかないですけれども、これだけ長くロシアを治めているということは、民がこういう指導者を求め続けているということに他ならないんでしょうね。やはりロシアはツァーリ(皇帝)と民衆の国です。

――強さが求められている、ということなのでしょうか。

上坂 中国でもそうだと思いますけど、ああいう大きい国って、必然的に強い人じゃないと治められないんだと思います。私は、いま三国志が好きなんですけど、確かに曹操ぐらいぶっ飛んでいないと大国統治ってできないんじゃないかな。劉備みたいに、飲み会大好き、人の輪を大事にして、グループを大事にしてってやっていると、曹操の「唯才是挙」、ただ才のみこれを挙げよ、という人材登用ができない。プーチンはまさに「おそロシア」を体現しているような人だと思いますが、その実力主義は曹操的な感じがします。

https://bunshun.jp/articles/-/4791?device=smartphone&page=2
クリミア併合後の2017年のインタビューなんだ
悔しいだろうが仕方ないんだ