中国金融IT企業たちは、オンライン決済システム技術をアフリカにもたらすのと同時に、ちゃっかり小額ローンも持ち込みました。

 例えば、崑崙万維。アフリカ市場シェア第2位のブラウザアプリ、Operaをもっています。Opera傘下のOPayは、ナイジェリア最大のオンライン決済業者で、現地人のオンライン決済は、基本的にみんなOPayを使っているとのこと。

 OPayのオンライン決済シェアを下地に、 Operaは国ごとにローンアプリを開発。ナイジェリアではOPay、インドではCashBean、ナイジェリアとケニアではOKash、ケニアではOPesaといった具合。

 2019 年、 Operaの個人ローン事業は1.28373億ドルの収入となり、Operaの重要な収入源となりましたが、利率があまりにも高いため、投資調査会社の目に留まりました。Hindenburg Researchによると、Operaは最高年利24%と謡っていますが、同社の調査では実質年利365%になるといいます(もはや不法原因給付レベルで潔いですね)。

 現状、ナイジェリア政府はこういったIT高利貸、もとい金融IT企業の誘致に力を入れており、今後現地の銀行の地位をある程度奪っていくとみられますが、そのあとどうなるかは、容易に想像がつくところ。焼畑農業ですね。

https://smhn.info/202205-china-net-usury-rampage-in-india-and-africa