ウクライナ軍、電動バイクを投入 最高時速90キロの特注品で無音移動

5/31(火) 19:29配信

──音を立てず、ロシア軍の熱感知でもほぼ捉えられない利点が。荒野を自在に駆け、偵察からミサイル発射までをこなす

ウクライナ軍、電動バイクを投入

戦地で重宝するのは、大型の装甲車両だけとは限らないようだ。ウクライナ軍は特別仕様の電動バイクを一部地域で導入しており、
その最高速度は最高時速90キロに達する。

一般的な装甲車両やガソリン式バイクなどとは異なり、eバイクでは敵陣のごく近くにまでほぼ無音で接近することが可能だ。
偵察から対戦車ミサイルの射出まで、多用途に活用されている。導入対象は現時点で一部部隊に留まるが、
自分の部隊にも導入したいとの声が将校たちから聞かれるようになった。

エネルギー専門ニュース誌の米エレクトレックは、「これまでのガソリン式ダートバイクよりも軽量であり、騒音も少なく、
熱反応を監視しているロシアのドローンに映る放熱も削減している」と利点を強調する。

中央ヨーロッパのニュースメディア『ヴィシェグラード24』は動画にて、ドンバス地方でウクライナ軍の管制下で参戦するグルジア軍兵が、
実際にeバイクで移動している様子を報じた。動画を紹介するツイートは、
「前線や敵陣内でさえも音もなく移動できることから、この(e)バイクへの需要が大変に高まっている」と述べている。

eバイクの活用は、先端技術を前線に投入するウクライナの新たな事例として知られることになりそうだ。
動画に対しある視聴者は、次のように反応した。「ウクライナが応戦し、国家として団結する姿は、
まぎれもなく勇気を与えてくれる。沢山の、本当に沢山のストーリーが将来語られてゆくことだろう。」

https://news.yahoo.co.jp/articles/e2e7bb0c913ee7ae5867fe79b9b677df39530841