サル痘の擬似症患者を3人観察中=接触歴なし、3州で隔離加療中
https://news.yahoo.co.jp/articles/79e6ba72428c04b5aea4f3329d52d7aec4dffd52

保健省が5月30日現在で、国内でもサル痘の擬似症患者が2人確認され、観察中である事を明らかにした。翌31日には、3人目の擬似症患者も確認された事が明らかになったと5月30~31日付現地紙、サイトが報じた。

5月30日の時点で確認されていた擬似症患者は、セアラー州とサンタカタリーナ州在住者だ。

セアラー州の患者はフォルタレーザ市在住で、サル痘患者の発生が確認されている地域に出向いた事やサル痘の患者と接触した経験はないが、症状からはサル痘である可能性が高いという。

サンタカタリーナ州の患者はディオニジオ・ケルケイラ市在住の27歳女性で、5月24日に発症した。州保健局への連絡は5月27日で、擬似症患者である可能性があり、入院加療中だが、感染を確認するための検査の結果はまだ出ていないという。

3人目の擬似症患者はポルトガル在住者で、旅行でリオ・グランデ・ド・スル州ポルト・アレグレを訪問中に発症。ただ、それ以外の条件が複雑で、いったんはサル痘の擬似症患者とはいえないとされていたが、やはりサル痘の可能性があるという事になり、観察下に置かれる事になった。

これらの患者への治療は、健常者から隔離して行われている。

世界保健機関によると、5月31日現在のサル痘患者は23カ国で333人。感染の有無を確認中の人も7人いる。

主な症状は発熱や発疹、リンパ腺の腫れなどで、傷口への接触などで比較的容易に感染しうる。保健省や国家衛生監督庁は、マスクの着用や手指の消毒、社会的な距離の確保といった防疫対策を採るよう勧めている。