大手下着メーカーが男性用のレースのパンツを売り出し話題になっている。洋服や宝飾品などファッションの世界で
進んできたジェンダーレスの流れが、下着にも波及しているようだ。
ワコール(京都市)が昨年12月に発売したのは、レースでできた男性用のボクサーパンツ。黒や赤、ベージュなど7色をそろえ、値段は3960円だ。
ここ10年ほど、男性服にレースやスカートを取り入れたり、最近では宝飾ブランドが男性に向けて真珠のネックレスの着用を
提案したり、性を問わない、または性差をあいまいにする「ジェンダーレス」がファッションのトレンドになっている。
ワコールは女性用レース下着を数多くつくってきたが、「レースは誰が見ても美しく、通気性もよい。
男性のボクサーパンツに使ってもいいのでは」と商品を企画したという。
顧客の反応を見ようと、昨秋にクラウドファンディングサイトで先行発売したところ、目標金額の30万円に対し、
約700人から320万円分の購入があった。その後、伊勢丹新宿店メンズ館など3店舗とオンラインショップで正式に売り出すと、
完売が続出。3カ月の売り上げ目標を10日で達成した。今年4月に増産したが現在も欠品が続き、夏に数量限定で新色の発売、
秋に再増産を予定している。主に30〜40代の男性が購入しているという。公式オンラインストアの商品レビューには
「デザインに一目ぼれして即購入した」「はいているだけで気持ちが明るくなる」といった感想が並ぶ。
https://www.asahi.com/articles/ASQ5Z4TR8Q5WUCVL02H.html?iref=comtop_ThemeRightS_01
https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20220530001612_comm.jpg