実質金利が下がれば資本家は国債を売って金を貸すし
実質金利が上がれば国債を溜め込む

そしてそれは自然利子率水準で均衡する
自然利子率水準とは総需要と総供給がバランスする水準
貯蓄と投資がバランスする水準でもある

それゆえ金利と投資の従属変数である
雇用を見ていればいい
雇用が完全雇用になる自然失業率も同じ水準だからだ
そして総需要が総供給を上回ったときとはどういうことか

それは労働市場に労働者がいなくなり
労働者の奪い合いになる水準だ
企業は銀行から借り入れをしてどんどん他の企業から
高い賃金を提示して引き抜こうとする
その結果借り入れが増えててインフレ率が上がっていく
それが企業の生産性よりも高まると失業になるので
金融引締をする必要が生じる

これでわかるだろう
すぐに金融緩和の出口戦略を主張したりするような
円高デフレ論者にだまされてはいけないと
完全雇用になり労働者の奪い合いが起きるようになるまでは
君たちは何も心配しなくていいのだ