外国人観光客のマスク着用を徹底、従わなければツアー参加・継続認めない可能性も…政府指針

 政府が外国人観光客の受け入れ再開にあたり、旅行業者や添乗員向けにまとめたガイドライン(指針)の原案が6日、わかった。新型コロナウイルス対策としてマスク着用など感染防止対策の徹底をツアー参加者に求め、従わなければ参加・継続を認めない可能性を明記した。感染者が出ても、本人と濃厚接触者以外はツアーを継続できることも盛り込んだ。

 指針は7日に公表し、旅行業者や添乗員らに順守を求める。政府は感染リスクが低い98か国・地域からの添乗員付きパッケージツアー客に限り、10日に受け入れ手続きを再開する予定だ。

 原案では、旅行業者はツアー販売時、参加者がマスク着用や手指消毒などを徹底するとともに、民間医療保険に加入することを説明する。従わなければ、参加・継続を認めない可能性があることも伝える。旅行業者には、参加者からこうした点について事前に同意を得ておくよう求めている。

 感染対策は、日本人の標準に合わせるとし、ツアー開始時にイラストを使ってマスク着用が必要な場面などを分かりやすく説明することも提案した。旅行業者には、密を避けた日程を組むことや、感染対策を徹底した施設の活用を推奨する。

 感染者の発生に備え、添乗員はツアー客の行動履歴を保存し、参加者に発熱などの症状が出た場合は速やかに隔離して医療機関を受診させる。検査で陽性と判明すれば、濃厚接触者を特定してツアーから離脱させ、旅行業者は待機から帰国までの支援を行う。濃厚接触者を最小限にとどめるため、飲食店での座席を固定するなどの工夫も示す。

https://www.yomiuri.co.jp/politics/20220606-OYT1T50200/amp/