適切か「ためらう」 値上げ許容発言で釈明 黒田日銀総裁

黒田東彦日銀総裁は7日午前の参院財政金融委員会で、前日の講演で「家計の値上げ許容度が高まってきている」と発言し、批判を浴びたことに関し「(許容度という表現が)100%正しいかどうかというと若干ためらう」と釈明した。

 その上で「批判は甘受したい」と述べた。

 前日の講演では、東大の渡辺努教授が行った「なじみの店でなじみの商品の値段が10%上がったときにどうするか」というアンケート調査で、昨年は半数以上が「他店に移る」と回答したが、今年は「値上げを受け入れ、その店でそのまま買う」という回答が半数を超えたことを受け、家計が値上げを受け入れたという趣旨の発言をしていた。

 黒田総裁は、アンケート調査の結果について「やや強調し過ぎたかもしれない。これだけで(家計の)許容度を測るつもりはない」と語った。 
https://news.yahoo.co.jp/articles/3c473c76e45d1fa842f647a4dfbc417059c9ef0b