オンキヨー破産「高性能でも勝てない」時代の現実

オンキヨーは戦後のオーディオブームを支えた名門の一角です。家電量販店の店頭などで「ONKYO」のブランドロゴを目にした中高年世代の人も少なくないでしょう。
手ごろなミニコンポも販売していましたが、高級品のアンプやスピーカーでも有名でした。
当時はよりよい音を聴こうと思ったら、アンプを高級品に変え、スピーカーを高級品に変え、それらをつなぐケーブルを高級品に変えることが大切な時代でした。

ハイエンドユーザーの減少が響いた
音楽の世界でこのようにして音を楽しむ習慣が変わり、高性能や最高級を志向する「ハイエンド」なユーザーが減少したことに伴い、
最終的に市場が縮小してオンキヨーが経営破綻したというのがわかりやすい経済学的な説明です。
オンキヨーだけではなくサンスイ、コーラルなど世界レベルだった日本の高級オーディオ機器メーカーのブランドが消滅したのも同じ理由です。

https://toyokeizai.net/articles/-/589234