九大院、免除申請者に警告 入学辞退で「不名誉履歴」

 九州大法科大学院が、今年4月の入学予定者のうち入学料免除申請者に対し、入学を辞退した場合は除籍となり得るとした上で「法曹として高い倫理観を求められる職業人となることを志しておられる皆様にとって、最初から不名誉な履歴が残る」との表現を用いて警告する文書を送付していたことが7日分かった。

 「脅し」とも取れる文言に、インターネット上では「品性の欠落した文章」などと批判する声が上がった。九州大は共同通信の取材に、辞退する場合は入学料納付など適切な手続きを踏むよう求める趣旨で、脅しの意図はないと釈明。表現の見直しを検討する考えを表明した。文部科学省は「学生に誤解を招かないよう適切に対応してほしい」と求めている。

 九州大によると、入学料免除は経済的事情を抱える学生らが対象。入学手続き時に免除申請をすると支払いが当面猶予され、入学後に可否が決まる。免除申請後に入学を辞退すると入学料を納付する必要がある。支払わず、大学からの請求にも応じなければ、辞退手続きが完了せず4月から入学したことになる。この場合、最終的に除籍処分になる可能性がある。
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