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朝日新聞「韓国の2、30代の間で「僕の狂ったフェミ彼女」という小説がブーム」 [377482965]

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「僕の狂ったフェミ彼女」著者&訳者インタビュー フェミニズムは誰かを排除するためのものではない|好書好日
https://book.asahi.com/article/14634146


20、30代を中心に、韓国で共感と波紋が広がっている長編小説『僕の狂ったフェミ彼女』。日本でも今年3月に翻訳版が刊行されると話題を呼び、たちまち重版が決まりました。著者のミン・ジヒョンさんは、ドラマ・映画の現場で活躍中の作家で、本作が自身初の長編小説。日本語に訳した加藤慧(けい)さんとは、学生時代からの友人です。物語の話、そして彼女たちが最近直面した、排除的な考えを持つ人たちとのやり取り、恋愛の行方、日韓の未来……。フェミニズムの新たな指標となり得る本を送り出した、お二人にオンラインインタビューをしました。(文:加賀直樹)

『僕の狂ったフェミ彼女』あらすじ

就活を前に不安な僕を癒してくれた、愛らしい僕の彼女。毎日のようにベッタリで、付き合って1周年を迎えた。そんなとき僕は、1年間の海外インターンシップに行くことに。遠距離は不安だけど、彼女なら安心だ、待っていてくれるはず――。しかし、出国当日。空港にいたのは、涙ぐむ彼女を抱きしめる僕ではなく、別れのメールをもらってメンタルが崩壊した僕だった。

そんな初恋を引きずりながら 大企業に就職し3年目を迎えた「僕」ことスンジュン。周囲はほとんど結婚して、「まだ独身なの?」とからかわれることも多い。結婚する女性を選ぶだけなのに、なかなか結婚への意欲がわかない。そんなある日、初恋の彼女と出くわした! 心がまた動き出す……ところが、彼女はこともあろうにフェミニストになっていた!(イースト・プレス公式サイトより)

●『僕の狂ったフェミ彼女』試し読みはこちら
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2022/06/07(火) 22:45:41.10ID:dm9aXkida?2BP(2223)

――韓国内で、たいへんな反響を呼んでいます。フェミニストの彼女と、「何にも考えてない」男性の主人公・スンジュン。二人の物語がジェットコースターのように展開しつつ、韓国社会での男女観、結婚観、ジェンダー観に関して、まとわりつく「暗雲」の存在を描き出しています。

ミン 私は新人ですし、出版社も新しいところだったのですが、やはりタイトル(『僕の狂ったフェミ彼女』)が目立ったのか、大勢の方々が読んでくださり、とても嬉しく思いました。もちろん、アンチフェミニストの攻撃もありました。特にこの作品がウェブ漫画になった直後、私の写真が男性中心のウェブコミュニティの掲示板に晒され、2500件以上のコメントがつきました。ほとんどが私の外見に対する侮辱の言葉でした。「(私の作品が)モテない、ブサイク女の妄想だ」「フェミはブサイク。フェミしそうな顔」といったものをはじめ、「殴って殺したい」といった暴力的なコメントも相当ありました。直接的な悪口でしたので、数日間、眠れなかったです。結局、そのうちいくつかを弁護士と相談して警察に告発しました。

――卑劣な中傷。しかも自分は顔を見せずに。卑怯者ですね。

ミン ただ、作品については、一部のフェミニストからも「フェミニズムの話をするために、なぜ男との恋愛を描くのか」「男にすり寄るのはやめて」などといった批判がありました。その気持ちも分からなくはないですが。

――それにしても、韓国の若者の恋愛観や性、結婚に対する葛藤がリアルに綴られていて、疾走感のある文体。いったい、どんな生い立ちを経て、このような問題と向き合うようになったのですか。

ミン 一人娘として育ち、高校時代までは学校でも成績が良ければそれでオッケー的な感じでした。今となっては恥ずかしいことですが、男女差別をそこまでは感じていませんでした。とてもボーイッシュな女の子でしたので、男の友達と気兼ねなく付き合っていましたし。ところが、大学生になってから、いきなり男性の先輩や同級生から「女性」として評価されるようになり、衝撃を受けました。彼らは「女の子の中で誰が一番可愛いか」「体つきがいいか」、平気でランキングをつけていました。「なぜこんな扱いをされるのか」。おかしいと感じました。

――ルッキズムとも結びついて。

ミン よく考えてみたら、私は10代から無意識にこの「女扱い」に気づいていて、それが嫌いだったから、ボーイッシュな女の子でいたのではないかと思いました。仲の良い男友達や中年男性の先生が、可愛い女の子たちをどう捉え、どう扱うのかを全部見ていましたから。だから、自分はできるだけ女性として認識されたくなかったのでは、と思います。深くではありませんが、社会や学校でのミソジニーをもう知っていたのです。

でも、20代からは容赦なく「女扱い」が始まりました。この社会で女性はいつも綺麗な恰好でいることを求められる。自分には無理でした。そのため、話や趣味が合う男性と友達のような恋愛をしました。相手も、社会的に男性が求められている「収入」「職業」の基準を私が求めなかったので、解放感を感じていたのではと思います。

――そして、30代になると、「結婚」の2文字が重くのしかかる。

ミン それなりに友達感覚で楽しく過ごしていた相手との関係が、いきなり「結婚の悩み」に繋がってしまいました。私は、この家父長制のもと、一般的な結婚をして、妻になることは想像もしたことがありません。その時点から、恋愛はどんどん難しくなりました。一方で、周りでは結婚する友達がどんどん増え、生活が変わっていくのを見る中で、この社会で、男と女の立場の違いがいかに大きいかを実感することとなりました。
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