完済分も合わせると間違いは1千件超

 ミスが発見されたのは区内の5店舗だ。区に保存されている制度利用者の過去5年分の記録を現在、各支店で調査中だという。

「現在生きている融資のほか、完済分も合わせると、間違いは1千件を超えていると思われます」(同前)

 ひがしんの担当常務によると、現時点で判明している件数は777件。今後は顧客への説明や返金作業にも追われるだろう。

同金庫の中田清史理事長は小誌の取材にこう語る。

「一つ一つは何百円と大したことがないのですが、件数が多かった。関東財務局にもミスを届け出ている。大変申し訳ないことをしたと思います。利子を戻し過ぎたお客さんに説明し、返してもらわなければならない」

 と、非を認めた理事長。だが責任の所在について問うと、「その辺は金額や件数にもよるし、顧問弁護士とも相談します」と語ったのだった――。

 このほか、区の職員がひがしん担当者に放った一言、ひがしんが最初に区にした説明、ひがしん内部でミスが長年続いてしまった理由などを、6月8日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」及び6月9日(木)発売の「週刊文春」で詳報している。