幹細胞が皮膚を再生するために必要な受容体が加齢にともない減少していることを発見

幹細胞は新しい細胞を生み出すことで組織を再生する能力を持っており、皮膚に存在する幹細胞は、
皮膚の機能を維持したり、傷を治したりするために不可欠な細胞です。
年齢を重ねるにつれて皮膚の機能は衰え、傷も治りにくくなりますが、
この加齢による衰えには、幹細胞の加齢変化が関わっていると思われます。
我々はこれまでの研究から、皮膚の幹細胞が加齢にともなって減少していくことを明らかにしてきました。
さらに今回は、具体的な研究ターゲットとして、幹細胞の再生能力(機能)に着目し研究を進めました。
幹細胞は「成長因子」と呼ばれるタンパク質を受け取ることで自ら増殖し、
増えた幹細胞が皮膚の細胞に分化して組織を再生していきます。
成長因子は、幹細胞の表面にある「成長因子受容体」を介して受け渡されるため、この成長因子受容体は、
幹細胞の増殖に重要な役割を果たしており、皮膚の再生にも大きく関わっています。

https://www.jiji.com/sp/article?k=000000039.000048666&g=prt