鈴木財務相「実際、買い物はしていない」 物価高は実感

鈴木俊一財務相は10日の閣議後記者会見で、食料品など生活必需品の相次ぐ値上げについて自身の実感を問われ、「実際、買い物はしていない」と漏らした。ただ、報道を通じて実感していると説明し、物価高がもたらす「実質購買力の低下など、景気の下振れリスクに十分注意する必要がある」と警戒感を示した。

鈴木氏は、買い物の際に価格が上がったとの実感があるかと問われ、普段は買い物に行かないことを説明。その上で「新聞やテレビ番組で足元の物価高について相当触れられていて、街の声、主婦の声も拾っている。そういうことを通じて実感する」と答えた。

政府は物価高騰への緊急対策として歳出総額2兆7009億円の令和4年度補正予算を閣議決定しており、「施策を迅速に実行し、新型コロナウイルス禍からの経済社会活動の回復を確かなものにしていく」と語った。

総務省が発表した4月の消費者物価指数は前年同月比2・1%上昇。消費増税の影響を除けば約13年半ぶりの大幅な伸び率となっており、消費者の暮らしを直撃している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/294140dd43340a6f21d165191f124417ea8d91e0