岸田文雄首相は10日午前、シンガポールで開かれるアジア安全保障会議(シャングリラ対話)への出席を前に、「世界の平和秩序が大きな挑戦を受ける中にあって、国連安保理の非常任理事国に選出された平和国家としての日本がどのような役割を果たすことができるのか、私の平和へのビジョンを世界に発信したい」と述べた。官邸で記者団の取材に答えた。

首相は同会議で基調講演を行い、ウクライナ侵攻を続けるロシアや海洋進出を強める中国を念頭に、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた日本の取り組みや国連改革の必要性を訴える。また、シンガポールのリー・シェンロン首相との会談も予定している。

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