知床沖で観光船が沈没した事故の後、北方領土の国後島の海岸で、2人の遺体を発見した男性がHBCの取材に応じ、当時の状況を語りました。

ドミトリー・ソコフさん
「遺体を見て、すぐに(観光船の)乗客だと思った。最近ほかに事故はなかったから」

 こう話すのは、国後島の国立自然保護区に勤めるドミトリー・ソコフさんです。
 最初に遺体を見つけたのは先月6日のことでした。

 ドミトリー・ソコフさん
「1人目は女性。海岸から離れてうつぶせになっていた。黒いシャツにジーンズ姿だった」

 さらに、先月18日には、およそ3キロ離れた場所で、男性とみられる遺体を見つけたと言います。

 ドミトリー・ソコフさん
「2人目はほぼ白骨化していた。遺体の近くに皮の財布があって中にカードが入っていた」

 財布に入っていた運転免許証や小型船舶の免許には、行方不明の甲板員、曽山聖(そやま・あきら)さんと同じ名前が書かれていました。
 ソコフさんによりますと、遺体は古釜布(ふるかまっぷ)の病院近くの遺体安置所に収容されているとみられています。

ドミトリー・ソコフさん
「ロシアでも事故はよくあって、2000年に友人が亡くなっている。今回の事故は親類にとって悲しい事故だ」

https://news.yahoo.co.jp/articles/92f2d54584560e297c4c2cd4bbc1be90675a7d5e