今回、新型コロナウイルスワクチンに関しては「不妊症になる」というデマも拡散されました。

 こうしたデマの出所として、ロシアと中国が名指しされています。

 2021年4月、欧州連合(EU)は、ロシアと中国の国営メディアが、西側諸国のワクチンに対する不信感を強めるために
偽情報を流したという報告書を発表しています。

 自国製のコロナワクチンがあまりに不人気なものだから、アメリカやドイツが製造したワクチンの信頼性を損ない、
自国製のワクチンの安全性をアピールする意図があったというのです。

 ワクチンを受ける、受けないはもちろん個人の自由ですが、中にはフェイク情報を真に受けている人も多いようです。

 「ワクチンは怖いもの」と信じている人は、ロシアや中国の情報操作にまんまとひっかかっているのかもしれません。

(池上 彰)

https://news.infoseek.co.jp/article/bunshun_54810/?tpgnr=life