チェアには誰でも座ることが可能なため、来場者は座り心地、そして “聴き心地” を確かめていた。「サウンドステージがより正確で自然になり、音楽が生き生きと再生されるようになる」とのことだが、果たして効果はどれほどだろうか。

実際に座ってみると、なるほど、確かに音のエッジや定位がピシッと締まる印象。首をかしげたりと、頭を少し横に動かすだけで一気に定位感が変わってくるので、かなり緻密に設計されているのだろう。一方、身を乗り出すなど頭を前方に移動させた場合は、シャープさが弱まる代わりに音に勢いが出てくるため、好みによってベストポジションは変わってきそうだ。

効果の高さゆえセッティングもシビアなようで、設営の際も、センターからわずか数センチずれた場所に置くと定位感が大きく変わってしまったとのこと。「逆に言えば、この椅子でちゃんとリスニングできるかどうかで最適なセンターポジションを測ることができる」とも語っていた。

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