『氷の微笑』ポール・バーホーベンがヤン・デ・ボンの映像美で構築した完璧な悪女像

『めまい』(58)の狂気性を過激にした衝撃作

 『ロボコップ』(87)、『トータル・リコール』(90)というヒット作を連発し、当時勢いに乗っていた監督、
ポール・バーホーベンが次作に選んだのが『氷の微笑』(92)だった。

 本作は「エロティック・サスペンス」なるサブジャンルが流行した発端とも言われるが、それは「主演女優の性器が見える」という
話題のインパクトがもたらした結果であった。そんなゴシップが先行したせいか『氷の微笑』は正当な評価がなされている印象が薄いが、
公開から30年を経た今見返すと、バーホーベン監督の意気込みが伝わってくる力作であることがわかる。

 バーホーベンはヒッチコックの『めまい』(58)を本作の下敷きにしたと語っている(『氷の微笑』は『めまい』と同じくサンフランシスコを舞台にし、
主演のシャロン・ストーンはキム・ノヴァクと同様の金髪である)。

https://news.yahoo.co.jp/articles/82ddd747976dfdce5d8a0c8edee7ded27ffc1ced

グレート・ウォリアーズ/欲望の剣 (1985)
https://www.youtube.com/watch?v=LPSuBL6BkKg