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サッカー日本代表・伊藤洋輝「三笘薫のパートナー候補」筆頭に!パラグアイ戦に続いてガーナ戦でも三笘とコンビを組んだ「理由」とは?

■クロッサーではないものの…
 現在の日本代表において、驚異的なストロングポイントとなっている三笘薫。その武器は周知の通り、「大外で受けてからのドリブル突破」だ。
 
 そのため、三笘と左でコンビを組むSBは、三笘へスペースを空けるためにインサイドレーンに位置することが求められる。

 シュトゥットガルトにて3バックの左や4バックでの左CBを務めている伊藤は、代表2試合目にして早くもその役割をまっとうしている。本職がCBのため、大外からのクロッサーには適していないが、その代わりにハーフスペースでの我慢強いポジショニングには長けている。
さらに、三笘とはまだ2回しか共演していないにもかかわらず特徴をしっかりと把握しており、大外へのパスコースを空ける動きが印象的だった。既に高い戦術理解能力と適応力を示していると言える。
■追い越すだけではない攻撃参加
 さらに、伊藤は積極的なインナーラップで攻撃参加。相手選手を引きつけて三笘がカットインするためのスペースを意図的に空けさせていた。

 46分に三笘の得点をアシストしたシーンでも、的確なランニングでドリブルのコースを作り出した。

 しかも、インサイドレーンを駆け上がって終わりではなく、三笘がカットインし始めてからもボールに関与。狭いエリアでのパスワークによる崩しや裏抜けなども多用し、ガーナ戦でのフィニッシュワークにプラスアルファをもたらした。この一連の動きは、同じく三笘の相方候補であるSBの中山雄太からはあまり見られなかったものである。
サムライブルーが誇るドリブラーに大きなスペースを譲ってその良さを引き出しつつ、自身も崩しに参加するという新境地を見せた伊藤。
その上で守備にも定評があり、空中戦にも強い。また、所属クラブでは3バックの一角を担当しているため、ガーナ戦での終盤にも見られたように、試合途中の3バックシステム変更にも欠かせない存在だ。

 果たしてこの23歳のDFは、三笘のパートナーとして定着し、カタール・ワールドカップのメンバーにまで上り詰めることになるのだろうか。