https://eiga.com/news/20220418/19/

「狂ったバカンス」「女性上位時代」女優カトリーヌ・スパークさん死去

1960年代イタリア映画界で人気を集めた女優のカトリーヌ・スパークさんが4月17日(現地時間)、ローマの病院で死去したと、イタリアのメディアが報道した。77歳だった。2020年に脳出血を発症し、その後体調を崩していたという。

1945年、フランスでベルギー人の家庭に生まれ、「大いなる幻影(1937)」「嘆きのテレーズ」などで知られる脚本家シャルル・スパークを父に、女優のクローディ・クレーブを母に持つ。ジャック・ベッケル監督作「穴(1960)」に出演後、本格的に女優の道に進み、1960年代から70年代にかけてイタリアで人気を博し、その後も女優、歌手、テレビ司会者とマルチに活躍した。

「十七歳よさようなら」(60)で主演デビュー。代表作に、美少女に翻弄される中年男を描く「狂ったバカンス」(62)、ジャン=ポール・ベルモンド主演、フランスでの大ヒット作「ダンケルク」(64)、ジャン=ルイ・トランティニャンと共演し、開放的な性の世界を楽しむ若き未亡人を演じたコメディ「女性上位時代」(68)など。昨年日本では回顧上映「SPAAK! SPAAK! SPAAK! カトリーヌ・スパーク レトロスペクティブ」が行われた。