野菜を育てたり、工場製品を作ったりする時に必ず出てくる規格外の傷もの、ハネモノ。こうしたハネモノを赤字覚悟で売っても、消費者に仇(あだ)で返される、という「ハネモノ販売の闇」を描いた漫画が注目されています。漫画を描いた小本田絵舞(@komotodaemai)さんに話を聞きました。

■「赤の他人へのもてなしは自分を殺す」

漫画には、畑で野菜を育てる小本田さんの知人が登場し、形がふぞろいだったり、傷が入ったりしたイモ10キロを「廃棄するよりは…」と送料のみ(800円)で販売したという実話が展開されます。800円に箱代や作業代は含まれておらず、採算度外視でした。

ところが、購入者から返ってきたのは「800円もしたのに形が悪い、小さい」「傷つきイモ入ってる」「最低」といったネット上に書き込まれた低評価でした。その口コミではハネモノを承知で購入したことや、オマケで多めにイモが入っていた点には触れられず、「ただ傷イモを送り付けてくる酷い業者」と酷評されていたのです。

小本田さんの知人は「赤の他人へのもてなしは自分を殺す」という重い言葉を残し、ハネモノは廃棄するようになったといいます。

https://news.yahoo.co.jp/articles/63169cd652228bf983d05261d5c493b327a93036