
セベロドネツクとリシチャンシクと繋ぐ「最後の橋」をロシア軍が破壊、ウクライナ軍は戦闘車輌をセベロドネツクに移動させることも、
リシチャンシクに後退させることも出来なくなってしまった。
セベロドネツクとリシチャンシクと繋ぐ橋は全部で3本あり、右下の橋は車輌の通行が困難なほど損傷、真ん中の橋は完全に
橋桁が落下しているのが視覚的に確認されており、左上の橋は幾らか損傷しているものの車輌の通行が唯一可能で「セベロドネツクで戦う
ウクライナ軍の生命線」と言うべき存在だった。
https://grandfleet.info/wp-content/uploads/2022/06/The-last-bridge-connecting-Severodonetsk-and-Lysychansik-1.jpg
https://grandfleet.info/wp-content/uploads/2022/06/Severodonetsk-Front0612.png
ハーンシク州知事のガイダイ氏は12日、ロシア軍はセベロドネツクで戦うウクライナ軍の補給ルートを遮断するため「最後の橋に向けて
激しい砲撃を加えている」と明かしていたが、遂に左上の橋の橋桁も落下しているのが視覚的に確認され、ウクライナ軍は
セベロドネツクとリシチャンシクと繋ぐ全ての橋を失った格好だ。
セベロドネツクを巡る戦闘の詳細は不明な点が多いがロシア軍は空港をほぼ制圧したと言われており、ポパスナ方面でも
Komyshuvakhaをほぼ制圧して南の防衛拠点といわれるゾロテが包囲される寸前で、ジリジリとウクライナ軍は後退を続けている。
https://grandfleet.info/wp-content/uploads/2022/06/Donbass-Front0612.png
因みにバフムート~リシチャンシク間を結ぶ幹線道路「T1302」へのロシア軍到達は辛うじて阻止されているが、
既に補給ルートとしては使い物にならないため迂回ルート(恐らくバフムート→T0513→Sivers’k→未舗装道路→リシチャンシク)による
補給が行われているらしい。
https://grandfleet.info/european-region/ukrainian-troops-fighting-in-severodonetsk-lose-last-bridge-and-supply-route/