大荒れの円債市場、日銀オペも効かず 先物にサーキットブレーカー

日銀は15日午後、チーペスト銘柄に当たる10年債356回債について、0.25%の利回りで無制限に購入する連続指し値オペを16、17日に実施すると発表した。日本取引所グループは一時、国債先物にダイナミック・サーキット・ブレーカーを発動し売買を一時停止したが、先物の急落は止まらず、安値引けとなった。

16─17日の日銀金融政策決定会合への注目が集まるが、auじぶん銀行のチーフエコノミスト、山下周氏は「日銀が政策修正に動いても、金利差はさほど縮まらず円安基調は変わらない。供給政策による物価高も続くだろう。世界的な景気減速が待ち受けるなら、金融緩和を続ける方が得策だ。動くメリットは大きくない」との見方を示している。
https://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN2NW0J0