韓国経済、総体的複合危機へ秒読み

韓国経済が「パーフェクトストーム」(総体的複合危機)の秒読み段階に入ったという警告の声が出ている。
物価が急騰するうえ、為替レート・貿易・金利など、各種マクロ指標が同時に不安な姿を見せたためだ。
大部分が統制不可能な対外変数による悪材料であるため、一部では「解決策が見えない」という悲観論まで広がっている。

○高騰したウォン相場

13日、ソウル外国為替市場でウォン・ドル為替レートは、前取引日対比15ウォン10銭急騰した1284ウォンで取引を終えた。
米国の5月の消費者物価指数(CPI)が、41年ぶりに最高値を記録したという理由だけで為替レートが「発作」した。
外国為替当局が、報道メッセージを通じて「政府と韓国銀行は最近、国内外国為替市場でウォンの過度な変動性に対して
格別な警戒心を持ってモニタリングしている」と口頭介入し、上昇傾向が落ち着いた。

この日の口頭介入は、異例的に企画財政省国際金融局長と韓国銀行国際局長名義という点を明示したまま行われた。
企画財政省のパン・ギソン1次官も以後、緊急マクロ経済金融点検会議を開き「16日に発表される
米国の6月連邦公開市場委員会(FOMC)結果に合わせて金融委員会、韓銀、金融監督院などと
マクロ経済金融会議を開催する予定」とし「必要ならば関係機関の協力の下で直ちに市場安定措置を稼動する」と明らかにした。

この日は、外国為替当局の口頭介入だけでなく、実介入と推定される物量も出たという。ウリ銀行のミン・ギョンウォン研究員は
「午後に入ってコスピが下げ幅を拡大したことにより、ウォン・ドル為替レートをさらに高める余地もあったが、
当局で強いレッドラインを引いた効果により取引中追加上昇が制限された」と分析した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/0dadd0af7122e453c4fa21850af286e6e8cddceb
韓国副首相が「複合危機」に初言及
韓国の秋慶鎬(チュ・ギョンホ)副首相兼企画財政相が「複合危機が始まり、さらに深刻なのは
このような状況が当分落ち着かずに続くという展望が優勢だ」と14日話した。
秋副首相はこの日、政府ソウル庁舎で緊急幹部会議を開き「対内外不確実性が拡大し経済状況がより
一層非常に非常に高まっている」としてこのように強調した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/255f37fc9708a0053aebef5af2f5b0a2ae941c98