覚醒剤を所持していたとして、警視庁新宿署は15日、自称東京都豊島区の私立通信制高校1年、大山照羅(あきら)容疑者(21)ら3人を覚せい剤取締法違反所持容疑で現行犯逮捕したと発表した。大山容疑者は極真空手の創始者、大山倍達(ますたつ)氏(1994年死去)の孫。
逮捕容疑は14日午前2時35分ごろ、新宿区大久保1の路上に停車中の乗用車内に覚せい剤21.6グラムを所持したとしている。使用での逮捕は15日。大山容疑者は容疑を否認している。
同署によると、警戒中のパトカーを追い越した車の助手席に乗っていた大山容疑者が目をそらすなど不審な動きをしたため、職務質問をした。運転席付近から缶や封筒の中に入った注射器や大量の小分けにされた覚せい剤が見つかったという。3人の尿からは覚せい剤の陽性反応が出た。今後営利目的でも捜査していく方針だ。
大山容疑者は大麻取締法違反で1月に有罪判決が言い渡され、執行猶予中だった。【安藤いく子】