【AV新法は大要、“契約に問題がなくても出演者は年齢性別を問わず、契約を破棄でき販売を止められる”趣旨のものである。具体的には「AV公表後、1年以内であれば契約を無条件に破棄できる」「それに伴う損害賠償は請求されない」「契約から1カ月以内に撮影を行ってはならない」「撮影終了から4カ月以内に公表してはならない」といった内容だ】

 法案に全て反対というわけではないのですが、実際に施行していった場合、どうなっていくのか、不明瞭な部分はありました。表面的なことにしか触れていない、この法案が通されたらどういう問題が生まれて、それをどうクリアしていくかの議論がなかったのだろうなぁ、という印象です。自分達の生活に直接関わる問題なので、軽くは見られないです。


 今回の法案では、女優が簡単に契約を解除できることになりますよね。それでは、守ってもらえるからと言って、逆に安易に契約する人が増えてしまうのではないでしょうか。AV出演について、自分でしっかり考え、自分で決断する。そうした機会を奪ってしまうのではないかと思います。そしてそれを含めた数々の不安要素に対しての私たちの声を聞いてもらう機会を得られなかったのは残念ですね。
   https://news.livedoor.com/article/detail/22341153/


 救済というのはもちろん重要だとは思うんですけど、他にもっとやることがあるんじゃないでしょうか。困窮している女性を救うために福祉の案内を徹底するとか、制度を広めていくとか。そもそも、AVデビューする前に立ち止まれるような場所の提案をしていく方が大切なんじゃないかと。デビューして、後悔している娘がいるから、こうしましょう、では、遅いと思います。正常な判断が出来ていないというのは、確かにそういう子が少なくないのかもしれないですが。でもそういう人に対して、一歩踏み留まらせるような支援機関が有れば、それで問題も少なくなり解決していく部分はあると思いますし。