安倍晋三元首相は15日、来年4月に任期を迎える日本銀行の黒田東彦総裁の後任について、「次の総裁もしっかりとしたマクロ経済分析ができる方にやってもらいたい」と述べた。
アベノミクス以降続く日銀による金融緩和路線の継続へ期待をにじませた。

自民党の若手衆参議員でつくる「責任ある積極財政を推進する議員連盟」の会合で述べた。黒田氏は第2次安倍政権下で総裁に就任。
後任の人選によっては政策変更の可能性があるなか、安倍氏は「金融政策を日本銀行がちゃんとやってもらっていることが非常に重要だ」と強調した。

 安倍氏は、これまでに「日本銀行は政府の子会社」「(国債を)何回借り換えたって構わない」との発言を続け、岸田文雄首相や鈴木俊一財務相は否定している。政府は日銀へ出資しているが、議決権がないとしている。

https://www.asahi.com/sp/articles/ASQ6H6DPNQ6HUTFK02Q.html