最高裁第3小法廷(林道晴裁判長)は、20代の女性2人に酒を飲ませ、抵抗できない状態にして乱暴したとして、準強制性交罪などに問われた渡部泰介被告(45)の上告を棄却する決定をした。12日付。懲役13年とした1、2審判決が確定する。被告は「リアルナンパアカデミー」という、ナンパを目的とした塾を経営していた。
判決によると、被告は「塾生」の男と共謀。平成29年11月、東京都内のホテルで泥酔して抵抗できない状態の女性に乱暴したほか、30年3月にも、大阪市のマンション一室で、女性に乱暴した。
公判では、合意の上だったと無罪を主張したが、1審東京地裁は「いかさまのゲームで酔わせている点から、被告の供述は信用できない」と退けた。2審東京高裁も支持した。