千葉県銚子市春日町の市営団地の一室で住人の女性が殺害された事件で、千葉県警は17日、香取市佐原イ、無職坂本雅章容疑者(65)を殺人の疑いで逮捕した。

発表によると、坂本容疑者は6月8日頃~9日頃、市営団地の礒辺たみ子さん(68)宅で、礒辺さんの首を家電製品のコードを使って絞めるなどして殺害した疑い。坂本容疑者は、容疑を否認している。坂本容疑者は、礒辺さんの知人という。

9日午後6時10分頃、礒辺さんの親族から「(礒辺さんと)連絡がとれない」と銚子署に相談があり、部屋を訪れた署員が布団の上にあおむけで倒れている礒辺さんを見つけ、その場で死亡を確認した。首には絞められた痕があり、死因は窒息死だった。

 県警は、現場の状況などから殺人事件と断定し、11日に100人態勢の捜査本部を設置。自宅周辺の聞き込みや防犯カメラの映像などから坂本容疑者を特定した。

 17日午前8時頃、県警の捜査員が香取市内の坂本容疑者の自宅を訪れ、任意同行を求めた。スーツ姿で現れた坂本容疑者は、素直に同行に応じ、捜査車両に乗り込んだ。

殺害現場となった市営団地では、逮捕の報に驚きと 安堵あんど の声が上がった。多くの住民は「60歳代の男が礒辺さん宅に出入りするところは見たことがない」といぶかしがる。

一方で、同じ棟に住む70歳代の女性は、今月5日に行われた団地周辺の清掃の時、礒辺さんが「近々、お友達が来る」とうれしそうに話したことを覚えている。女性は「礒辺さんはいつも1人だったので、私もうれしかった。事件と関係していたらかわいそうなことだ」と声を落とした。

https://www.google.com/amp/s/www.yomiuri.co.jp/national/20220617-OYT1T50208/amp/