シリアで米露が直接対決する恐れ

「我々は...不必要な対立を避けることを求める。同時に、最近のロシアの行動は挑発的である」。

米ロ間の緊張は限界点に達しているようだ。非難されるロシアのウクライナ侵攻と並んで、2つの大国は最近、別の舞台、特にイスラエルに近い場所で溝を深める危険を冒している。

今週、シリアでロシア軍とアメリカ軍の間で2つの重要な事件が発生し、アメリカ軍の高官は、緊張の激化が直接対決につながる可能性に懸念を表明したと、ウォールストリートジャーナルは報じました。

今週初め、ロシア空軍はシリアのイラクとの国境、ヨルダンとの国境からほど近いアルタンフ交差点付近の標的を攻撃した。

アルタンフには、シリアにおける連合軍の活動の一環として、約200人の戦闘員がいる米軍基地がある。ロシア軍は、シリアのアサド大統領に反対する「地元のテロリスト」を標的にしたと報告し、攻撃を進める前に米軍に警告した。

標的となったのは、シリア東部のアルタンフ付近の部隊で、米国が支援するクルド人であるらしい。

ロシアはこのような勢力を、シリアに駐留するロシア軍にとって脅威となる「テロリスト」集団とみなしている。

アルタンフ付近でのロシアの空爆の夜、米軍はシリアのジハード主義組織「イスラム国」の主要指導者とされる人物を捕らえた。

チャンネル12ニュースが報じたところによると、事件の直後、ロシアの戦闘機2機がアメリカの襲撃現場に到着し、そこでのアメリカの活動に関する情報を収集した。

米軍報道官によると、これを受けて米軍のF16戦闘機が現地に派遣され、ロシア機の退去を促したという。

米陸軍中央司令部のエリック・コリラ将軍は、「我々は誤算や不必要な対立につながるような行動を避けようとしている:それはこれまでも、これからも我々の使命だ」と語った。

「同時に、最近のロシアの行動は挑発的である」と付け加えた。

https://www.i24news.tv/en/news/middle-east/levant-turkey/1655552694-fear-of-a-direct-confrontation-in-syria-between-us-russia