○大塚耕平君 是非支払も減っているんだということも御主張していただいて、ネットでどのぐらい国民は金利収入を逸失しているのかという数字を御説明ください。

○参考人(黒田東彦君) 一定の仮定で計算いたしますと、先ほど申し上げた九一年のベースで比較いたしますと、ネットで三百九十二兆円、それから九三年のベースで計算すると二百六十八兆円というふうになります。

○大塚耕平君 これだけの逸失金利収入というのが四半世紀にわたる日本のマクロ経済の消費行動にやはりボディーブローのように効いているという御認識はお持ちですか。

○参考人(黒田東彦君) 物価の下落が続き、利子の下落が続き、そして経済成長率も低下していったということであろうと思っております。

○大塚耕平君 つまり、逸失金利収入は日本経済の低迷に影響しているという、そういう御認識だということでよろしいですね。