福井県坂井市の道路で心肺停止状態となって倒れていた男性を的確な応急手当てで救ったとして、嶺北消防組合は6月17日、信武磁工(坂井市丸岡町長畝)社員の伊藤忍さん(48)と織田大原典子さん(40)に感謝状を贈った。

4月26日午後、同社近くの道路で、入構受け付けを済ませた運送業者の運転手が倒れていたところを織田大原さんが気付いた。連絡を受けた伊藤さんが速やかに119番通報し心臓マッサージを開始。織田大原さんは自動体外式除細動器(AED)を取りに走り、2人で使用した。

救急隊が到着するまでの約9分間、心臓マッサージを続けたことで男性は一命を取り留め、後遺症なく病院を退院した。

嶺北丸岡消防署で行われた贈呈式で、蒲生泰弘消防長は「皆さんの勇気ある行動で、貴い命を救うことができた」とたたえた。2人は「5年前から会社にAEDを備え、迅速に冷静に対応できた。本当に助かってよかった」と話した。

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