2021年9月に法定通貨となった仮想通貨ビットコインの価格急落によって、エルサルバドルは大きな影響を受けている。

ブルームバーグの推計によると、エルサルバドルは約5600万ドル相当の資産を失った。

エルサルバドル政府は2021年9月以降、2301ビットコインを1ビットコインあたり平均4万5908ドルで購入し、
総額1億560万ドルあまりを投じてきた。

こうした状況の中で、ブケレ大統領は6月14日、ビットコインをさらに買い増す可能性をツイッターで示唆した。

エルサルバドルの8億ドルのソブリン債は2023年1月に償還を迎えるが、
ビットコインの下落によって財政難のエルサルバドルに対する懸念が高まっている。
ブルームバーグによると、エルサルバドルのドル建ての債権は2022年、
ラテンアメリカで最もパフォーマンスが悪い。

エルサルバドルのセラヤ財務相は6月13日、ビットコインの急落についてほとんど懸念を示さなかった。

ロイターによると、セラヤ財務相は記者会見で
「ビットコインによりエルサルバドルの財政に高いリスクが生じていると言われると、微笑むしかない。
財政リスクは極めて小さい」と話したという。

https://www.businessinsider.jp/post-255474