コロナ給付金不正、岸田首相の「予言」に安倍氏「私の責任で」
https://www.asahi.com/articles/ASQ623RNGQ62UTIL010.html

苦しむ事業者を支援するために始まった給付金制度の悪用は、岸田文雄首相自身が2年前に「予言」してもいた。

 岸田氏は自民党政調会長だった2020年4月、衆院予算委でコロナ対策の遅さを指摘するなかで
「制度の悪用に対する懸念が指摘されるが、局面が局面だけに、
性善説に立った迅速な支給を心がけること、徹底させることが大事」と提案。
「役人はそういったことは言えない」としたうえで、
「政治のトップがこういったメッセージを発することが何よりも大事だ」と当時の安倍晋三首相に迫った。

 これに対し安倍氏は「まさにそのとおり」と応じ、
「今までの発想を変えなければならない。さまざまな指摘が後ほどされたとしても、
内閣総理大臣たる私の責任として、やっていただきたい、こう思っています」と答弁した。

 これを受け、岸田氏は
「性善説に基づいて迅速に処理をするということ、ひとつよろしくお願い申し上げます」と念を押していた。