この問いに関して取材に応じてくれたのは、大東建託株式会社賃貸未来研究所所長で麗澤大学客員教授の宗健氏。「住みたい街ランキングは見てる方も真に受けてないんじゃないの?」と話した宗氏は、次のようにも続けた。

「実際(住みたい街が)特にない人の方が圧倒的に多い。それを無理くり選ばせている。住みたい街がある人の方が、じつは少数派なんだっていうのが実態」

 実際、宗氏が携わった「いい部屋ネット(大東建託株式会社)」の住みたい街ランキングでは、1位が吉祥寺(JR中央線)で得票率が1.9%、2位が横浜(JR東海道本線)で1.6%、3位がみなとみらい(みなとみらい線)で0.9%と続いたが、驚くべきは「特にない」の40.9%、さらに「今住んでいる街」の15.6%という数字だった。

 この現象について宗氏は「強制的に選ばせちゃうと、よく遊びに行く街に投票しちゃう。疑問に思うってことになっちゃう」と実態について言及。そのうえで「全然意味が無いのかというと実はそうではなくて、『住みたい街ランキングはなんのためなの?』ということになる」とも話した。

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