>>469
>日銀が「買いオペ」で市場から国債を買い取る場合、その国債を売却するのは民間銀行などの金融機関となる。


では、その民間銀行などは、何を財源として、国債を購入したのだろうか。例えば、それが民間銀行の場合、国債を購入するために利用した原資は我々が民間銀行に預けている預金である。つまり、政府が国債を発行して借金をする場合、民間銀行などがその国債を引き受けるが、民間銀行は我々国民の預金の一部を利用して国債を購入したわけである。例えば、政府が国債発行で30兆円の借金をする場合、まず、その国債は民間銀行などが引き受けるが、その原資は我々の預金などの一部30兆円ということになる。


この事実は、国債を直接引き受けているのは民間銀行などだが、間接的には我々が自らの預金などを利用して国債を引き受けていることを意味する。


「誰かの負債は誰かの資産」であり、A氏がB氏に100万円を貸せば、B氏はA氏に対する100万円の金銭債務、A氏はB氏に対する100万円の金銭債権が発生する。これと同様、政府が国債を発行して30兆円の借金をすれば、民間銀行などを経由するために間接的な形だが、我々国民の預金などを通じ、政府に対して30兆円の債権が発生していることを意味する。