ケンドリック・ラマーの最新作に参加~デュヴァル・ティモシーによる共感覚的な表現 ~THE CHOICE IS YOURS - VOL.148

 ケンドリック・ラマーの新作『Mr. Morale & The Big Steppers』にフィーチャーされていたアーティストの中で、
ポーティスヘッドののシエラレオネをルーツに持つティモシーは、
ミニマルなソロ・ピアノのアルバム『Brown Loop』で注目されたピアニスト/プロデューサーだが、
コンセプチュアルなインスタレーションやプロジェクトを手掛けてきたアーティストでもある。
『Mr. Morale & The Big Steppers』では、ティモシーの弾くピアノ/キーボードが、アルバムの一つの軸として使われている。
特に、「Crown」では『Brown Loop』の「Through the Night」という曲が丸々使われていた。
王冠をかぶったことで偶像化され賞賛される立場になった自らの弱さをラマーが吐露する「Crown」は、
アルバムのハイライトの一つだが、ビートは一切登場せず、ピアノとの対話のように曲は進む。

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