英国で10カ月前に川に落としてなくしたiPhoneが持ち主の元に戻ってきた。ナント問題なく動いているというからビックリ。話題になっている。

ミゲル・パチューコさんという男性が6月17日、英南部シンダーフォードを流れるワイ川をカヌーで下っていた時、川底に何か青いものが見えた。手に取ってみると、それは苔にまみれたiPhone(写真1)。

「誰かが落としたものに違いない」──そう思ったミゲルさんは自宅に持ち帰り、慎重に分解し、各パーツをエアコンプレッサーで完全に乾燥させてから再度組み立てた。

そしてUSBケーブルを接続して電源に接続したところ……なんとディスプレーに充電が始まったことを示すマークが! 長時間、水中にあったにも関わらず、iPhoneは無事だったのだ。

スイッチを押すと、待ち受け画面に肩を抱き合うカップルの写真が(写真2)。「どちらかが持ち主に違いない」と確信したミゲルさんは、この写真と、見つけたiPhoneの写真などをフェイスブックのコミュニティーグループ「シンダーフォード・ノーティスボード」に投稿、事情を説明し、情報拡散と持ち主に関する情報提供を求めた。

投稿は4000人以上にシェアされ拡散。その結果、持ち主はスコットランドのエジンバラに住むオワイン・デービスさん(写真2右)と判明した。オワインさんの友人が投稿に気づいたのだ。

オワインさんによると、昨年8月13日、友人たちとワイ川で独身最後のバチェラーパーティーを開いた。2人乗りのカヌーで川下りをしている時に、バランスを崩して転覆、バックポケットに入れていたiPhoneを落としてしまった。

「iPhoneは水に弱いし、もう戻ってこないだろう」と諦めていたというオワインさん。10カ月も水の中にあったiPhoneが動くことも信じられないが、それ以上にミゲルさんが手間をかけてiPhoneを使えるようにして、自分を探してくれた思いやりに心から驚き、感謝しているという。

ミゲルさんはBBCにこう語った。

「私もスマホに子どもの写真とか大切なデータをたくさん入れています。スマホをなくしたら、なんとか取り戻したいと思うでしょう」

そんな“奇跡”のiPhoneは近く、オワインさんに郵送される予定だという。

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