PUT(Persons Using Television)という用語をご存知だろうか。これは「総個人視聴率」という意味で、ビデオリサーチが調査する世帯のうち、どのくらいの人がテレビ放送をリアルタイムで視聴していたのか、その割合を表す。6月第3週の週間PUTは、なんと史上最低を記録したという。一体、何が起きているのか。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6430579
「実は4月頃から、週ごとのPUTが発表されるたびにワースト記録を更新し続けているんです。6月第3週は、全日(6〜24時)、プライム(19〜23時)、ゴールデン(19〜22時)のPUTがすべて史上最低を記録し、コアPUT(13〜49歳の男女)でも、全日(ワースト2位)を除き、プライム、ゴールデンで最低となりました」

 個人視聴率の調査が始まったのは2020年。たった2年で史上最低と言われても……。

「それ以前の世帯視聴率の頃は、HUT(Households Using Television)といって、総世帯視聴率でした。当時は今より確実にテレビが見られていた時代ですから、史上最低と言って間違いないと思います」

 やはり“テレビ離れ”が加速しているということだろうか。

「SMAP解散に始まり、嵐は活動中止、AKBもかつての人気はなくなり、出演するだけで数字が取れるアイドルグループもいなくなりました」

 悪条件が揃っている。

「スター不在で、話題の作品も出てきません。とはいえテレビ離れは、面白いコンテンツさえあれば、これ以上進まない可能性もあります。映画だって、どん底まで落ちたものの、『君の名は。』や『鬼滅の刃』などアニメの好況に連れられ、実写だって息を吹き返しつつあります。テレビにもまだ可能性はあると思いますけどね」