全町避難が続く福島県双葉町は、帰還困難区域のうち復興拠点に指定されたJR双葉駅周辺のエリアについて、6月以降の避難指示解除を目指している。

6月16日に開かれた全員協議会で、議会側は町執行部が避難指示の解除に向けて国や県と協議することを了承した。
前回の全員協議会では、議会側から「説明不足」などの意見が相次ぎ、町執行部は了承を取り付けられず持ち越しとなっていた。

双葉町・伊澤史朗町長:「住民の皆さんで、1日でも早く避難指示解除して戻りたいという思いの強い方がおられます。そういった方々のお気持ちに、少しでも叶うようなタイミングになってきたのかなと思います」

町は今後、具体的な避難指示の解除の日程について、福島県や国と協議を進めていく予定。

<震災から11年3カ月以上...双葉町に再び人が住めるようになる>
2021年に復興庁などが行った住民意向調査では「戻りたいと考えている」と答えた人は11.3%にとどまった。しかし、この人たちはふるさとに戻ることを11年以上願いつづけた人たち。
6月13日からは、双葉町の復興拠点に移動販売車の運行が始まっている。震災後初めて、町内で生鮮食品の購入ができるようになった。
少しでも安心して暮らせる環境を一日でも早くつくることが、帰還を願う住民にこたえることにつながるのではないか。

https://www.fukushima-tv.co.jp/localnews/2022/06/2022061600000012.html