東京電力管内、27日夕方の電力需給「非常に厳しい」

午後4時台の電力需給が「非常に厳しい」
東京電力は27日、気温の上昇を受けて同日夕方の電力需給が「非常に厳しい」水準になるとの予測を示した。需給の余裕度を示す電力使用率は、午後4時台に98%まで上昇する見込み。経済産業省や東電は企業や家庭に節電を呼びかけて対応する。

電力使用率は電力の需要量を供給力で割って示す。27日午前10時50分時点の想定で、午後4時台の予測電力需要が5172万キロワットに対し、供給力は5269万キロワットの見通し。安定供給には使用率を最大でも97%までにとどめる必要がある。

昼間の電力需給は比較的余裕がある一方、夕方は電力の需要が伸びる上に太陽光発電の出力が落ちて需給が逼迫しやすい。東電は午後3~6時の時間帯について、企業や家庭に対して無理のない範囲での節電を要請している。他電力から電力融通を受けたり、蓄電設備を稼働させたりして供給力の上積みを図る。

27日に東京電力管内で電力需給が厳しくなる見通しとなり、経産省は26日午後4時ごろに初めての電力需給逼迫注意報を発令した。電力の最大需要に対する供給の余力を示す予備率が27日夕方に5%を下回ると評価した。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC270MB0X20C22A6000000/