「誰もが生きやすい社会に」 トランスジェンダーの元女性が訴え 秋田(秋田テレビ)
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性的少数者LGBTQの人たちへの理解を深めようと、トランスジェンダーの元女性が28日秋田市で講演し、「誰もが生きやすい社会になってほしい」と訴えた。

秋田県庁で開かれた講演会には約120人が参加した。28日は、日本LGBT協会の代表理事で、トランスジェンダーの清水展人さんが「男らしく女らしくよりも自分らしく生きる」と題して講演した。

清水さんは、女性として生まれたものの、性同一性障害に悩み手術を受け、戸籍上 男性となった。その後、女性と結婚し、現在は2人の子どもを持つ父親だ。

トランスジェンダー・清水展人さん:
「戸籍が女性の時、女子トイレを使っていたが、にらまれたり、ある時は『コラ!』と怒られた時があった。女性だけれども、女子トイレが使いづらいなとなってきて、多目的トイレがあれば使うこともあった」

秋田県内では、県と秋田市で、性的少数者のカップルを公的に認める「パートナーシップ宣誓制度」が4月に始まり、それぞれ1組のカップルが認定されている。自治体に認定されると、公営住宅への入居や公立病院での面会などで家族と同等の行政サービスが受けられるようになる。

参加した学生:
「女子大という『女子』ひとくくりではなくて、虹のようにいろんな性があると教えてもらったので、自分も性別にとらわれないように、これから頑張っていきたい」

清水さんは「多くの人がLGBTへの理解を深めることで相談ができ、誰もが生きやすい社会になる」と訴えていた。