韓国のソウル高裁は、1984年に韓国軍に連行され「北朝鮮スパイ」として約2年間拘束された兵庫県尼崎市出身の在日韓国人、趙伸治さん=91年に35歳で死去=の再審で無罪を言い渡した。令状なしの35日間の違法な監禁で自白を強要されたと断じた。29日に判決文を遺族側に交付して理由を明らかにした。

趙さんは85年の原審初公判から「鉄棒で殴られ水責めの拷問も受け虚偽自白をした」と事件が捏造されたと訴えていた。37年後に裁判所が認めた。

再審を求めた兄の道野学さん(70)は「名誉回復はかなったが、弟も父もこの世を去っており残念でならない」と話した。(共同通信)

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