教室にクーラーがあるのになぜ? 暑さで倒れる沖縄の高校生 「勉強に集中できない」SNSで訴え

予算削減でクーラーの稼働条件が厳しくなり、暑さが原因で意識を失って倒れる生徒もいる-。ある県立高校で生徒会長を務めた男子生徒が今月中旬、自身のSNSで悲痛な思いを発信し、県内の同世代に学校の空調環境に関するアンケートを呼びかけた。一体どういうことなのか。高校生のSOSを受け止め、背景を取材した。(社会部・松田駿太)

教室が暑い―。生徒が声を上げた背景には新型コロナウイルスの影響が大きい。県立高校では新型コロナの流行以来、授業中のマスク着用に加え、感染を防ぐために窓を開けて換気をしている。梅雨の時期は気温が低くても湿気で蒸し暑い状態なのに、クーラーがつかない日もあった。

 南部地域の高校に通う学生は「汗や湿気でマスクが肌に張り付いて勉強に集中できない」と訴える。アンケートに寄せられた意見では「むしむししている」「(稼働基準外の)27度以下でも暑過ぎる。湿度が高かったらなおさら」などの声もあった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/830d5c0b7b7c8f47ad817b64aefd801d054a9292